かみたかトラトラ日記

アクセスカウンタ

zoom RSS Yの悲劇

<<   作成日時 : 2006/08/08 01:06   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 6

その暑い夏の日の夕刻。3人の熱い野郎どもはついにその姿を現した。
西に祭りがあると聞けば西に。東に納涼祭があると聞けば東に・・・。祭りが好き、人が好き、屋台が好き、な野郎どもは何かに導かれるかのように縁もゆかりもないその会場で不思議な存在感を出していた。

祭りの醍醐味は何か?
踊り?・・・否。
酒?・・・捨てがたいが否。
浴衣のおねえさん?・・・・・・・・・・・い、否。

それは焼きそばだ!!
麺とキャベツだけというシンプル極まりない食材。
それをアツアツの鉄板で炒め濃厚なソースを絡ませれば周囲には香ばしい匂いが立ち込める・・・。家で作るものとも違う、店で食べるものともまた違う。屋台でしか味わえない至福の味。ビールなど焼きそばを引き立てるための脇役にしか過ぎない。

まだ陽も明るく盆踊りすら始まっていない会場で、野郎どもは屋台の前に立つ。
まずは思い思いの飲み物を購入。そして食べ物だ。

野郎B、さすがである。いきなり焼きそばに手を伸ばす。
同じく焼きそばのパックを手にしようとした私。しかしその瞬間キャペツを炒め始めるおにーさんの姿が目に入る。
「少し待てば作りたての焼きそばが食べられる・・・」
瞬時にそう判断した私はターゲットをフランクフルトに切り替え、同じくフランクフルトを購入した野郎Cとともに近くのベンチに腰を据える。

美味そうに焼きそばを食べる野郎B。くっ、ガマンだ。今耐えれば最高の出来立て焼きそばをたらふく食べることができる。私はそう信じ、まるで修行僧のように苦行に耐え続けた。

辺りはいい感じに薄暗くなり、ひともたくさん集まってきた。

生ビールを2杯ほど空けた私はついに行動に出た。
「焼きそばを買ってくる」
小走りに屋台へと向かう私。しかしそこで私が目にしたものとは!!

焼きそばの屋台の向こうにもうひとつ焼きそば屋が・・・。
しかも今まさに麺を鉄板へ投入し、ソースの器を手にする寸前。
「こ、これは・・・」
私は第6感に導かれるままに向こう側の焼きそば屋の前の列に並んでいた。
ソースの香りと心地良い炒め音に吸い寄せられるかのように瞬時に長蛇の列。
腹を好かせたお祭り野郎たちは今か今かとその時を待つ。

オヤジ、ついに焼きそばをパックに詰め始める。瞬く間に減っていく鉄板の上の焼きそば。
片目で待ち人数を、もう片目で焼きそばの残量を的確に計算する私。しかし余裕で私まで回るかと思いきや、前のオバチャンたちが「2個!」などと想定外の動きをする。
オイオイ・・・。ここまでして目の前で無くなったら洒落にならんぞ。

奇跡。なんと私の分で鉄板の焼きそばが見事になくなった。
悪いねえ諸君。やはり焼きそばの神は真の焼きそば好きに微笑んだといったところか。

アツアツのパックを手に飛ぶが如くベンチに戻る私。
割り箸を口で割りいよいよ歓喜の時。
野郎B、野郎Cともに私の焼きそばに釘付けだ。

野郎B「紅しょうが入ってないですね」

甘い!紅しょうがは焼きそば本来の味と香りの邪魔になる。私は昔から焼きそばに紅しょうがは入れないのだ。

自ら紅しょうがを拒否したことを野郎Bに告げた私は同時にある不安に襲われることになる。

野郎C「量少なくないですか?」
確かに。確実にパックに余裕がある。最後のひとパックゆえ、無理やりこしらえたか・・・。

野郎C「色薄くないですか?」
矢継ぎ早に私の不安を見事に当てる野郎C。そうなのだ、焼きそばにしては色が薄い。むしろ塩焼きそばみたいな儚げな色は当初から気になっていた。

さらにやたらと目に付くキャベツが一層不安を掻き立てる。
焼きそばにキャベツはつき物だ。しかしこのパックの中は無数のキャベツで覆われている。どちらかというと麺よりキャベツが多いような・・・?

「食べる前にそういうことを言うなよ〜」
不安を打ち消すかのように野郎Cに告げるとついに私は焼きそばに箸をつける。

「む!!」

口の中に広がる微妙な味わいはまるで焼きそばとは思えないほどであった。

・・・味が無い。

そして程よく炒められた大量のキャベツは素材の持ち味を充分に発揮し、キャベツとは思えないほどの存在感を主張している。それは同時に麺の味を充分過ぎるほどに殺していた・・・。

さらに焼きそばとは思えないほどの細麺は箸で持つと見事までにブツブツと千切れる。
「キャベツ炒め焼きそばの残骸入り」はこれまたビミョーに入っている豚バラがさらに哀愁を誘っていた。

「うおぉぉぉぉ!!」
私は食べかけのパックな地面にたたきつけた。

「女将、女将を呼べ!」
「は、はい。私が女将でございますが・・・」
「きさまが女将か。私が誰であるか知らないわけではあるまい。焼きそば好きのかみたかにこんなものを出すとは私も舐められたものよ。すぐに作り直して参れ!!」
「は、はい只今。」

・・・と「美味しんぼ」の名場面を想像しつつも実行できるはずもなく・・・。泣きながら全部食べましたよ。トホホ・・・。


何よりも祭りを愛し、屋台を愛した野郎どもはそれからというもの近くのコンビニで購入したポテチとから揚げ棒を肴に祭りが終わるまで延々とビールを飲み続けたとさ。


「Y」akisoba の悲劇   完







テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
笑っちゃいましたが、かみたかさんにとっては笑い事ではないですよね〜。
外で食べる醍醐味がコンビ二にも劣るとは、悲劇です・・・。
私は元朝参りのとき、串に刺してあるお好み焼きが好きですね。
ソース味じゃなくてしょうゆ味がいいんです!
小さい頃は上手に食べられなくて、途中でよく落としてましたけど。
夏祭りは最近行ってないな〜。
マシャ
URL
2006/08/10 23:31
マシャさん

笑い事ではないですっ!!
焼きそば楽しみにしていたのに〜。美味い焼きそば食べるまでは夏は終わりません!

串に刺してあるお好み焼き?
しょうゆ味??
美味しそう…。私はまだ食べたこと無いです。
まだまだ勉強がたりないようだ…。



かみたか
URL
2006/08/11 01:57
残り物に『福』は無かったのね・・・
どぉ〜んまいっっ
群馬名物(?)ペヤング食べて元気出してね
v(*'-^*)-☆

追伸 明日の定例会は欠席かな?
   かみたかさんと飲みたかったので残念
A子
2006/08/11 16:46
A子ちゃん

ペヤングのほうが美味かったぞ…。
思い出してまた悲しくなってきた…。

ゴメン。今回は帰れないんだよ。
俺もA子ちゃんやみんなと飲みたかったよ。
どんな感じだったかまた教えてね。
かみたか
URL
2006/08/12 00:43
google
google
URL
2006/12/15 06:52
Penis Enlargement your Penis in one day, I want a big penis, enlargement, male penis enlargement, growth,natural male enhancement techniques.
STANLEY Dickie
URL
2008/09/26 16:31

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
Yの悲劇 かみたかトラトラ日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる